蘇民将来という男の家に一晩泊めてもらうことになりました。
貧しかった蘇民将来ですが誠心誠意手厚くもてなしたことに
牛頭天王は感動し大変お喜びになられました。
そのお礼に「今後あなたの子孫は末代まで私が守ります。
その目印に腰に茅の輪をつけていなさい」と
言い残し去っていきました。
その後、京都に疫病が流行った際も蘇民将来の一族は約束通り生き残りました。
これに因んで京都の人は祇園祭りになると
各鉾町で販売される「粽(茅の輪が変形したもの)」を玄関先に一年間飾る
習慣となりました。
「夏越しの祓」で6月末に各神社の入り口に飾られる大きな茅の輪は
この粽と同じ意味合いがあり、京都の天神さんで親しまれる
唱えながら大きな茅の輪をくぐります。