季節の食べ物の話 12月 / シュトーレン

12月。一気にクリスマスムードですね。

ドイツでは、クリスマスの訪れを心待ちにしながら、ゆっくり時間をかけて味わう「シュトーレン(Stollen) 」という伝統菓子があります。

シュトレン | 世界の食べ物用語辞典

昨今では日本でもクリスマスのお菓子として人気が出ています。

バターやナッツがふんだんに使われ、ラム酒が効いているので時間が経つにつれ生地に素材の味がなじんで美味しくなります。「昨日より今日、今日より明日」と変化を楽しめるお菓子です。シュトーレンは保存に適した材料や水分量で作られているため日持ちがするそうです。保存がきくので、ドイツではアドベント期間(クリスマスイブの4週間前からイブまで)にスライスして少しずつ食べる習慣があります。

発祥は14世紀。当時のドイツでは宗教上の理由からバターなどの乳製品が決まった時期にしか使えず、質素であまりおいしいものとはいえないものでしたが、1491年にバターの使用が許可されて現在のようなおいしいシュトーレンに変化してきたそうです。

(クラシル料理の案内など参考)